社長挨拶

私たちセッツカートン株式会社は、1947年に段ボール原紙などの板紙製造を目的として創業した旧セッツ株式会社の段ボール部門を継承し、1999年3月に設立されました。
半世紀におよぶ板紙専業のトップメーカーとして蓄積してきた技術を生かし、また最新の段ボール製造技術を駆使して、お客様の良きパートナーとしてきめ細かくニーズにお応えしています。
当社は高い製造技術力とお客様との対話を通して、再生可能な紙資源としても注目されている段ボールの可能性を広げるとともに、皆様の豊かな暮らしや生活に貢献したいと考えています。
今後とも、一層のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

事業戦略

段ボールは、物流になくてはならない包装素材です。トラックに商品を積むにしても、倉庫に商品を保管するにしても、商品を運ぶ際には、必ず段ボールが必要になってきます。では、『なぜ段ボールが必要なのか?』というと、商品を傷付けず安全に運ぶために必要なのですが、この段ボールに代わる包装素材が他にないからです。
『いつかは代替品が出てくるだろう』と言われ続けてはいますが、同様の木箱やプラスチックコンテナに比べて、圧倒的に軽く、製造コストが安い。そして折りたたんで運べ、すぐに組み立てることができる利便性、しかもリサイクル性に富んでいる。このような使い勝手が良い包装素材は他にはないでしょう。また、段ボールは水に弱い特性を持っていることや短納期でお客様に届ける業界の特徴などがあり、他の製造業のように海外での製造が難しいため、国内で製造し、国内で使用する構造になります。「物流に不可欠な素材であること」「国内産業であること」その2点を理由に段ボール市場は非常に安定した市場であると言えます。
段ボール市場は非常に安定した市場ではありますが、国内産業であるがために国内総生産(GDP)をはじめとした国内の指標に大きく左右される業界でもあります。特に国内の段ボールは半分以上が食品向けに製造されているため、食品の消費量、すなわち人口の増減も業績に大きく関係してきます。また、一方ではコンビニエンスストア向けの小口梱包やディスカウントストアのように店頭で段ボールのまま陳列される業態が増えていることもあり、需要が拡大している分野もあります。このような国内の変化や市場動向に素早く対応していくことが、今後の課題となってくると考えています。
当社では創業から培ってきたノウハウと最先端の機器を生かし、お客様の商品をどうパッケージングしていくか?どのように陳列していくか?をオリジナルの企画やパッケージ設計を持ってお客様にご提案していきたいと考えています。市場は常に変化し、パッケージの役割も変わっていきますが、今後もお客様にとっての良いパートナーとして、お客様のニーズや戦略に合ったより付加価値の高いパッケージをご提案していきます。